
こちらの方に追記してから1週間PCが無事に稼働し続けました。
https://jp.msi.com/Motherboard/MAG-B650-TOMAHAWK-WIFI/support
3/6にリリースされたマザーボードのBIOS 7D75v1M3 がPCを安定させてくれました。
こちらのBIOSの内容は
– Support AMD Ryzen 9 9950X3D and 9900X3D CPUs.
– AGESA PI-1.2.0.3a Patch A released.
– Optimized the memory compatibility of single rank (1R) under 2DPC configuration.
– Optimized the memory compatibility of dual rank (2R) under 1DPC configuration.
「メモリ互換性の向上」が効いた模様。
https://www.crucial.jp/memory/ddr5/CP2K32G56C46U5
手元のメモリはCrucial-Micron
Jedec 1.1V/5600MHzで動作する32GBメモリ2枚組です。
DDR5世代のマイクロンには現在4種のダイが存在します。
・A-die(Aダイ)——初期型。1.1V/4800Mz廻らないものも多かったんだとか。
・B-die(Bダイ)——Aダイ改修型。性能はさほど変わらず。
・G-die(Gダイ)——ついに他社標準並みの性能に。1.1V/5600MHz
・D-die(Dダイ)——とうとう他社の高性能メモリに匹敵。1.2V/7000MHzなんて好記録も。
こんな状況でGダイやDダイを期待してマイクロン純正メモリを購入したのですが、
手元に届いたのはBダイでした。
残念・・・というか、1.1Vで5600MHzも安定して廻るのか?と疑問で5200MHzまででしか使用していません。
5200MHzなら20秒少々なのでこちらを選択
こちらはひとつ前のBIOS 7D75v1L(AGESA ComboAM5 1.2.0.2b)の頃のメモリ周り。
タイミングを緩めて安定させようとしていた頃なのですが、
右上の方に表示されているSOC電圧(VSOC)は1.253Vとかなり高めになっています。
標準なら1.00Vですし、
ここが1.3V以上になるとRyzen 7800X3Dの焼損問題を引き起こした危険域。
Autoで1.25Vまで上がってしまったところを手動で標準の1.00Vに変更すると、
あっさりBSODになってしまいました。
旧型のBダイメモリを5200MHzで動かしているんだから仕方ない。
そう諦めてました。
ところがAGESA PI-1.2.0.3a Patch Aに対応したBIOSに更新したところ、
SOC 1.10Vで安定したうえ、BSODも発生しなくなりました。
メモリ最適化で、やっとMicron Bダイ搭載の32GBメモリが普通に動作するように。
https://www.igorslab.de/en/micron-is-back-corsair-vengeance-2x-24-gb-ddr5-7000-and-5600-kits-test-with-overclocking-and-teardown/4/
ちなみにIntel環境なら全く問題ないそうです。
2023年5月にマイクロンBダイメモリを取り上げたドイツの方によると、
思いっきり電圧をかけて7000MHzで動かせたとのこと。
一方で当時のAMD環境では、メモリ2本だけでも3600MHzでブルースクリーン連発だったそうです。
最適化が全然行われていないと、ここまで悲惨な状況になるんですね。
Windows11 24H2でのブルースクリーン祭りがようやく終わりました。
AMD環境でCrucial-MicronメモリやCFDのSpectekメモリを使用されていてPCが不安定な方は
AGESA PI-1.2.0.3a Patch A を含むBIOSへの更新を考慮されてはいかがでしょうか。
24H2でメモリへの要求が厳しくなる→最適化不足が露呈した、って事情なんでしょうかね。
9800X3Dが故障した?なんて報告も幾つか上げられていました。
2025年3月下旬現在さすがにもう対策版にアップデートされているはずですが、
BIOS更新前に不具合報告の有無について検索された方が良いかもしれません。
Amazonのメモリレビューを眺めていると、
同じマイクロンメモリでもGダイやDダイの方は問題無かった様子です。
極端な低評価を付けている方たちは、Bダイを引いてしまったAMD環境の方なんでしょうか?
今でも中身がおみくじ状態なのは勘弁してほしいところです。
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