https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/release-health/status-windows-11-24h2
昨年末Windows 11 23H2から24H2へと更新したところ、
不意にBSODになってばかりでほとほと困り果てていました。
1ヶ月以上振り回され続けて、どうやらやっと?安定したようなので、
そこまでの顛末をざっと記載しておきます。
状態
・不意にBSOD
・ゲームやエンコードなど重い作業は大丈夫
・主にブラウザで調べ物をしている最中にBSOD
・エラーコードは様々
・スリープ→自動録画→自動スリープは大丈夫
・2日ほど大丈夫なこともあれば、1時間で2回ダメな場合も有り
ひとつずつ問題を整理していきます
まずはハードウェア面
たまたまWindows大型アップデートのタイミングで故障した可能性も?
SSDをスキャン・メモリ診断・重めのベンチマーク→クリア
メモリ設定を4800MHz&CL60に緩めてみる→BSOD変わらず
https://support-jp.sandisk.com/app/answers/detailweb/a_id/52288/
Western Digital製SSDを使っている場合、Windows11 24H2ではBSOD多発する問題
SN580やSN770を使用している環境にWin11 24H2を導入するとアウト
→対策ファームウェア提供
WD製NVMe SSDでのHBM設定が24H2では妙な数字になっているためらしい
私のPCにはSN570が入っているのですがファームウェア更新なし
→レジストリにHmbAllocationPolicyを追加して2に設定→BSOD変わらず
次からがややこしいソフトウェア面
まずはWindowsそのものが破損している可能性
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
sfc /scannow
両者とも問題なし
Windowsは健全な模様

Windows大型アップデートで各種設定が消されたり変更されたため?
→ざっとチェックしましたけれど、とくに問題なし
GeForceドライバの不具合報告にBSOD有り
565.90以降でSYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLEDになることも
→556.12環境でもBSOD
→566.14でもBSOD
Chromium系ブラウザIronを使っている時によく発症
→Vivaldi導入→やっぱりBSOD
Chromeが悪いの?→Firefoxでも青画面
1/15に降ってきたWindows UpdateのKB5050009に不具合報告
→アンインストールしてもBSOD
https://jp.minitool.com/backup-tips/ntoskrnl-exe-bsod-windows-11.html
Realtek High Definition AudioドライバーがBSODを引き起こす可能性
→ドライバ削除&BIOSでALC 4080をDisabled→BSOD
まったく原因が掴めず途方に暮れていたのですが、
コールドブート直後は問題なく
スリープ復帰後に青画面が多発していることに気づきました。
自動録画が上手くいっているからスリープ関係は疑っていませんでしたが、
復帰後何らかの操作をしたタイミングで青画面になっている気がします。
てことは電源設定?
コントロールパネル→電源オプション→プラン設定→詳細な電源設定
システム無人スリープタイムアウトは無効になったまま
USBのセレクティブサスペンドも無効にしています
PCI Express→リンク状態の電源管理が適切な省電力になっていました
これをオフに
https://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB5050094
ついでに先行公開されたWindows Update KB5050094 もインストール
→スリープから復帰後にBSODする不具合を解消したとのこと
この2つを実行してから4日ほど経過しましたが、BSODには遭遇していません。
このまま安定動作が続いて欲しいところです。
PCI Expressの省電力設定はもともとOFFにしていたつもりだったのですが、
24H2への更新で変更されたんですかね?
このあたりは全然チェックしていませんでした。
ブルースクリーンに悩まれている方は
「PCI Express→リンク状態の電源管理」をチェックした方がいいかもしれないというお話でした。
(追記)
5日目でやっぱりBSOD発生しました。
でも高負荷時には問題なし&低負荷時にトラブル発生となると、
省電力関係があやしい?
で、思い出しました。
昨年まで使用していたASUS C6Hでは
BIOSでGlobal C-Stateを一部制限して運用していました。
C1やC3なら別に問題なかったのですが、
C6になるとPCが不安定になってブルースクリーンが発生することも。
そこでBIOSでC6を切っていました。
C3までの運用。
K6-2やAthlonも使ってきましたが、
そういえばAMDは省電力関係がずっと下手だった印象です。
それならばとB650 TomahawkのBIOSを覗いてみると
ミドルクラスのマザーボードだからなのか設定は大雑把なものです。
Global C-Stateを有効にするか無効にするか。
C6だけ止めるなんて設定は見当たりません。
とりあえずGlobal C-Stateそのものを無効にして様子見してみます。
なんて書いた直後にブルースクリーン。
さすがに古いからWin 11には不要なのでは?と考えて導入しなかった
Win 7やWin 10時代のレジストリ設定を片っ端から試してみます。
とりあえず AHCI Link Power Management-HIPM/DIPM をActiveにしておきました。
(2025/02/25追記)
AHCI Link Power Management-HIPM/DIPM はSATA接続SSDのプチフリーズ対策。
VistaやWin 7の頃よく問題に上がっていました。
Windowsが発行する省電力命令とSSDが発行できる省電力命令に齟齬があって
SSDが一時停止してしまう問題です。
CrucialやIntelといった大手のSSDでもトラブルになっていました。
レジストリを弄って出てくる隠し設定で、省電力を切ることで安定させます。
はるか昔のトラブルかと思っていたら、
国内SSD価格を一気に下落させたサンイーストの内蔵SSDも同問題を抱えていたんだとか。
で、ひさしぶりにこの設定をActiveにしても、やっぱりBSOD
Turbo BoostやPrecision BoostなどCPUの自動OCをWindows側でOFFに
最近のCPUは定格設定にしていても、熱に余裕があればOC駆動してくれます。
普段はそれで良いのですけれど、
今みたいに動作が不安定な時は「ひょっとしてこのOCが悪いのでは?」と疑心暗鬼になってしまいます。
ジサカーならマザーボードのBIOSでTurbo BoostやPrecision BoostをOFFにすればよいのですが、
設定が分かりづらかったり
ノートPCなんかではBIOSを深く弄れなかったりする場合もあります。
そんな時はWindowsのレジストリから設定。
https://ascii.jp/elem/000/001/116/1116651/3/
詳細はこちらから。
電源オプションの詳細設定に「プロセッサ パフォーマンスの向上モード」が出現します。
こちらでCPUの自動オーバークロック駆動を制御可能に。
完全にOFFにすることはもちろん、
保証範囲内のOCといった設定も並んでいます。
これでOFFにしてみても私の環境では変わらずブルースクリーンが発生していました。
ここで基本に戻って、Windows 11 24H2導入した頃ハードウェアに加えた変更を取り消します。

私の場合はコレ。
安価なUSB-DAC
Win11 24H2の不具合情報一覧にUSB-DACが不具合を引き起こすような事も記載されていましたし、
とりあえずこのUSB-DACを引っこ抜いてALC 4080で運用してみました。
→すぐにBSOD
関係なかったみたい。
もう一度ハードウェアを見直すということで、
次はメモリを搭載していないNVMeSSD向けにWindowsが提供するHMBの問題。
Win11 23H2では標準的なHMBが64MBだったのが、24H2では200MBと拡大されたため
不具合を起こすSSDも存在するとのこと。
https://support-jp.sandisk.com/app/answers/detailweb/a_id/52288/
SN580やSN770には新ファームウェアが提供されていましたが、
私の環境のSN570は放置されています。
https://ascii.jp/elem/000/001/829/1829152/3/
HMBの割り当てを強制的に64MBにしてみます。
こちらの記事を参考にレジストリを書き換えることで、任意のメモリ量を確保できます。
ベンダー・製品毎に書き換える文字や数字は異なります。
これでもBSODは変わりませんでした。
ハードウェアもドライバも問題ないのならば、常用ソフトウェアの不具合なんでしょうか?
この考えは一部当たっていました。
VistaやWin7の頃に流行したハードウェアモニタ系のウィジェットを常時表示させているのですが、
これを起動させずにPCを使っているとブルースクリーンになりません。
10年くらい使用している Rainmeter です。
https://www.rainmeter.net
このソフトが2/5に更新されており、変更内容は
Fixed a potential “handle leak” in the Registry Measure.
掲示板をよく読むと、CPUやRAMの使用状況を表示するためにHWMonitorを使用する場合
ハンドルが閉じられずに無限に増えてしまうバグがあったと。
私が使用しているスキンは問題の物とは異なりますが、HWMonitorを利用する点では同じですし
これが原因だったんでしょうか?
とりあえずRainmeterを更新→やっぱりBSOD
10年近くお世話になったけれど、Rainmeterとお別れしてthilmera 7をインストール。
→やっぱりBSOD
SSDやHDDの占有状況やCPU・メモリの使用状況を常時表示させているのが悪いんでしょうか?
その手のソフトを使わずにいると、1週間無事に過ごせました。
でも、これらソフトの不具合状況にBSODなんて上がっていませんし、
やっぱり悪いのはシステムモニターじゃなくって私の環境な気がします。
AM4(ASUS)とAM5(MSI)でBIOS設定の優先度が異なる?
Ryzen CPUをお使いの方なら分かると思うのですが、
マザーボードのBIOSでCPUやメモリの詳細を設定出来る場所が2カ所あります。
BIOSのTOPから直接選択出来るOC設定と一般設定→AMD CBS以下の設定
AM4(ASUS C6H)の頃は、AMD CBS以下の設定には触れずに直接OC設定の方を弄って問題ありませんでした。
現在 MSIのB650 Tomahawkでも同様にOC設定の方のみに手を入れています。
たとえばOC設定の方でメモリのPowerDown Modeを変更しても、
AMD CBS以下ではAutoのままになっています。
ひょっとして、両方同じ値にした方が良かったんでしょうか?
AM4の頃はAMD CBS以下でPBO→85度以下に設定するとBSODだらけになって、
OC設定の方でPBO→85度にすると安定していました。
なので、AMD CBSには手を触れない方がいいものだと思い込んでいました。
VDDG IOGををAuto(0.85)→0.95に
EXPO 5200MHz
メモリクロックは5000MHzに落とす
Gear Down/Power Downはともに有効
OC設定とAMD CBSの両方でこの設定にして5日ほど無事に稼働出来ていました。
電圧をすべてAutoに戻して、OC設定とAMD CBSの両方で
・EXPO 5200MHz
・Gear Down Mode Enabled
・Power Down Mode Enabled
これで安定動作するかどうか試しています。
不意のBSODに悩んで2ヶ月になります。
そろそろ安定したと思いたい。
OC限界に挑戦するときはアウトかどうか即判断できるのに
安定性の調査となると長期間の検証が必要になって厄介ですね。
コメント
自分の環境のみで起きている稀な不具合ならあきらめというか、自分の環境が悪いんだなとなりますが、
今回みたく24H2で多くのユーザーが不具合起こしてる&24H2になったとたんの不具合ってなると、環境よりも24H2そのものを疑って何もしようとは思わないですねw
しいて言うならwin10にダウングレードするぐらいでしょうか
ウインドーズってアップデートの度にどっかの設定オンにしたりオフにしたり余計なことしてくるよね
>24H2で多くのユーザーが不具合
大勢に開放し始めたそうですし、トラブルはもう過去のものだと甘く見ていました
>アップデートの度にどっかの設定オンにしたりオフにしたり
これは難しいですよね
本当に気づけませんでした
24H2で困っている方の参考になれば幸いです
Western Digital製SSDの情報はありがたい、感謝します
今回の24H2、自分は1年前にonedrive削除済みなのにアップデート中に一瞬だけ機能をONにされたのか、
1年前に同期解除済みのファイルを根こそぎクラウドに持ってかれましたね……(よく話題になってる同期解除時に同期してたローカルファイル全部クラウドに引き上げられるやつ)
スリープ復帰後にブルスクなるって7のころよくなってたからそれ以来スリープ使ってないわね
7か8.1か忘れましたけどスリープ復帰後に不安定な挙動が発生したので「なるほどな~」と思ってからは極力シャットダウンするようになりましたね
Win10の話ですけど、何年か前に似た症状になった時
同じく色々確かめて電源プランが何故か省エネだったかになっていたのでOFFにしたら
改善した事がありますね
逆にCPUが何も疑わしい物が走っていないのにフル稼働していた時は
最小のプロセッサの状態が5%→100%に変更されていたのが原因でしたから
Updateの時何か弄るのはまだ良いからちゃんと戻してくれと言いたい