https://www.amazon.com/dp/B09RK7GFQL/
Amazon.comにてGIGABYTE製の850W電源 GP-UD850GM が79.99ドルとなっています。
日本への送料が20.34ドル。
https://www.gigabyte.com/Power-Supply/GP-UD850GM
フルモジュラー式で、主要部分には日本製コンデンサ採用。
80Plus Gold認証電源。
2022年3月に発売されたモデルで、
PCIe5.0の12VHPWRコネクタは採用されていません。
とはいえ、12VHPWRコネクタは別に無くても大丈夫な気もします。
燃えたり溶けたりと様々な問題があったためか
もう後継のPCIe6.0用12V-2×6コネクタが策定された?なんて噂も流れていますし。
それはともかくGIGABYTE製の850W電源が79.99ドルです。
自社製なのかOEMなのかよく分かりませんけれど、
名の知れた企業の850W電源がこのお値段なのはお買い得なのでは?
・・・と思ったら、GIGABYTEは電源でとんでもない事故をやらかしていたんですね。
少し前のモデル GP-P850GM & GP-P750GM になりますが、火を噴いてます。
個体不良ではなく、同モデルが次々と。
https://www.gigabyte.com/Press/News/1930
https://www.tomshardware.com/news/gigabyte-releases-statement-on-exploding-psus
https://www.tomshardware.com/news/psu-expert-aris-mpitziopoulos-responds-to-gigabyte-exploding-psu-shenanigans
安全装置のひとつOPP(Over Power Protection)の設定が緩すぎて
GP-P850GMでは1300Wの電流を許容してしまっていた模様。
850W電源でそんな負荷を掛けるのも無茶ですが、
安全装置が機能していないのも確かに大問題。
そりゃ色んな部分が弾け飛んだり燃えたりもします。
新Rev.ではOPPを厳しくしたそうで、
PCに負荷を掛けても火を噴いたりせず普通に使えたとのこと。
その1年後のモデルが今回Amazonでお安くなっている
GP-UD850GMなどのシリーズ。
同時に発売された12VHPWRコネクタ付きの方のレビューによると、
10-110%の負荷を掛けたLoad Testsで3.3Vや5V、12Vはほぼ変動していません。
他社の有名どころの電源と比較しても、劣っているわけでもなさそうです。
明確に上回っているわけでもありませんけれど。
安価な電源にしては悪くなさそうなのですが、
直前のモデルが派手に爆発しているのにはさすがに恐怖を憶えます。
Amazon.comのレビューでも燃えた報告こそ見当たらないものの、
数ヶ月~10ヶ月ほどで動かなくなったというレビューが気になります。
Tom’s Hardwareでも、
品質の低いLelon製コンデンサを二次側に採用している点が懸念されていました。
いわゆる動物電源が溢れていた時代に比べると
80Plus規格が広まった現在は電源に拘らなくても大丈夫な気になっていましたけれど、
調べていくうちにまだまだ大変なんだと理解出来ました。
今回のGP-UD850GMはひとまずスルーします。